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脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

 

 

 

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書)

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書)

 

 最近の世界の動態に関して、例えばイギリスのEU離脱トランプそして世界の保守化について僕自身違和とはいかないまでも何故そういう意思決定になったかということが自身の研究をしながらぼーっと思っている。

 

そもそも脳の意思決定システムに関しては「自由意志」など存在しえないというのが池谷さんの著書で記述されている。脳はあくまで無意識的にある出来事に対しての反応を決めていてそうした決定要因は自由意志がないと仮定すれば常に外在的な環境からのフィードバックであり続ける。=つまリ『反射』といった内容。

 

認知的不協和」という(社会学の)ワードがここで出てくるが、説明すると

自身の感情(理想)と行為(現実)が一致しえない時、そこに違和を感じそれらを一致させる二次的欲求が生まれる。そうした時即物的に考えれば感情の方が変化しやすいので

「ダイエットは明日から」

「宿題は集中した方がやりやすい」

などと自分が決定した行為に対して欺瞞を行うようになる。そもそも脳ミソはそういう風にできているという話である。

 

もちろんこれらの脳の活動も先ほどの『反射』であるのだ。

池谷氏はこれらの『反射』に対する適合性を高めるためには「いい経験」=成功体験をするほかないと語る。

 

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのかの著者の堀内氏は

やはりその反射が現代においてはあまりにも即物性の性格が強いことに対して、

冷静に判断できる「環境」を整えることが大事だと説く。

 

マーケティングコトラーによる)での「感情の動員」は社会にあは空気のように存在しておりそれが政治経済の大きな動力となっている。

かつてのアダム・スミスが提唱した「ホモ・エコノミクス」の啓蒙的で理性的な人間モデルが現在においては否定され始めてさえいる。そうした今多くが感情に依存している決定パターンを理性の単純な批判を超え自らの認知的不協和の「正しさ(属個人的な)」に説くこと(ジャンプあるかも。。。)あまりに感情を変化させないことの大事さをここでは説いていた。

 

最近自分が本当に飽きっぽなーと思ってきた飽きっぽいというのは途中で身の回りの環境に慣れてしまうことと同義なんだとお思う。

ただ環境は即座に変わるものでもないときコツコツと力をつけないといけない。

まずは卒業までに自分の必要最低限のスキルを獲得していく。

 

なんだか最後は言い聞かせるみたいになった。